生命情報学の教育プログラム
「生命情報学を使いこなせる女性人材の育成」プログラムは, 平成17,18年度に文部科学省の「魅力ある大学院教育」イニシアティブの支援を受けて開始されたものです.女性研究者,特に社会において指導的地位に立 つ女性の積極的な育成を目的としてきた本学では,幅広い分野で生命情報学を使いこなせる能力をもつ女性人材を世に送り出すために,このプログラムを立ち上 げました.平成19年度からは,本学独自のプロジェクトである女性リーダー育成プログラムの一環として,女性の社会進出に適している分野の一つである生命情報学の教育を,さらに推進していきます.
「生命情報学を使いこなす」とは,どういうことでしょうか.本プログラムは,大学院において生命情報学を学ぶものですが,それぞれの専攻に所属して学位論文の研究を行いながら,同時に生命情報学を履修するという専門性を重視していることが特徴です.生命情報学を学ぶことによって,それぞれの研究テーマ にも新しい視点を与え,また,それに基づいて新規の研究計画を立案する方法も同時に修得していきます.このことによって,専門分野に関する高い専門性を もって生命情報学をも理解し,自ら思考し提案できる女性研究者を育成することを目指しています.
本プログラムの中心は,生命情報学の基礎から応用までの講義,およびコンピュータを用いたプログラミングやデータ解析などの実習で す.この実習は学内だけではなく,学外におけるインターンシップも含んでいます.加えて,生命科学の諸専門分野の講義において多様な生命情報について学 び,全体を体系づけていきます.また,専攻外からの協力者による講義や,単位互換制度に基づく他大学院の講義の履修も可能で,それぞれの専門分野での必要 性に応じて多様なカリキュラムを選ぶことができます.さらに,海外での短期の研修や専門分野での国際学会における研究発表なども支援すると同時に,国内外 の関連分野から第一線で活躍する講演者を招いてセミナーも行い,国際的な動向にもふれる機会をつくります.専門分野での研究にこのプログラムで学んだこと を取り入れて,より広い観点からの論文としてまとめるのに役立てることもできるでしょう.プログラムで指定した科目(必修と選択)をすべて履修した時には,プログラムの修了証が授与されます.
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