「予測生物学」は、大量ゲノムデータをコンピュータによって解析する生物学の講義です。蓄積されたゲノム情報やタンパク質の発現・構造情報を物理化学的または数理的な方法で解析すると、さまざまな生物学的機能に関係することが予測でき、多くの可能性から適確な実験を絞り込むことができます。このような教育の必要性は世界的に認識されており、どのようなカリキュラムを作っていくべきかは、各国で模索されています。

　本講座では、さまざまな解析方法を講義と実習を通して学ぶことができます。「予測生物学」は今年で４年目の開講になります。本年度は学内受講生が約３０人に達し、開講初年度から年々受講生が増加している人気の講義に成長してきました。講義の質を保つために、今年度は公開講座として開講できないのが残念です。