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本プログラムの取り組み

取り組みの概要
  • 日本国内における英語による生命科学専門科目講義

東京医科歯科大学大学院およびお茶の水女子大学大学院の博士前期課程の講義として、両学の教員および海外大学から招聘教員による大学院の正規授業を開講します。生命科学の様々な分野の講義を1週間から2週間の集中講義で開講しています。東京医科歯科大学大学院では、特に医学の現場に即したバイオインフォマティクス、ケミカルバイオロジーそしてトランスレーショナル・リサーチの講義を開講します。お茶の水女子大学大学院では、基礎科学に立脚した生命情報科学、ケミカルバイオロジーはじめ物質生命科学全般の講義を開講します。東京医科歯科大学大学院とお茶の水女子大学大学院では、このプログラムに関係するすべての講義が単位互換可能ですので、両学の大学院学生の卒業単位として、これらの講義を受講することができます。また両学大学院と単位互換協定を結んでいる大学院に所属する学生も、所定の手続きを取ることで、これらの講義受講を卒業単位に組み込みことができます。

  • 海外大学院生の短中期間の受け入れ

東京医科歯科大学大学院とお茶の水女子大学大学院では、アジアを始め広く世界の大学院生(博士前期課程相当)を短中期受け入れて、研究現場に参加してもらう取り組みを行っています(インターンシップ制度)。ケミカルバイオロジー、トランスレーショナル・リサーチ、生命情報学、構造計算化学などを体験的に学習するとともに、日本人大学院生や同時に参加しているインターンシップ生とも交流を深め、各人のキャリアを通したヒューマンネットワークの形成の場をも提供します。参加を希望される大学院生は、こちらをご覧ください。

  • 両学教員による海外出張授業

東京医科歯科大学大学院とお茶の水女子大学大学院には、生命科学の最先端で教育研究をされている教員が在籍しています。これらの教員を1週間から2週間程度海外大学院に派遣し、集中講義を行います。海外出張にともなう経費はすべて本プログラムでまかないますので、招聘先に経費の負担をかけることはありません。東京医科歯科大学大学院の教員は、ケミカルバイオロジー、バイオインフォマティクス、分子構造科学、免疫・神経科学、ゲノム科学を、お茶の水女子大学大学院の教員は、バイオインフォマティクス、構造計算化学、生化学などの専門家です。いずれの分野も進展が早く、一つの大学院に所属する教員ではカバーしきれませんが、未来の研究者である大学院生には、知っておいてもらいたい領域ばかりです。内外の大学院担当者で制度にご興味がある方は、ぜひこちらをご覧ください。

  • 海外連携大学教員が参加する大学院博士前期課程複数指導員制度

東京医科歯科大学大学院およびお茶の水女子大学大学院の博士前期課程では、複数教員による指導がすでに導入されています。博士前期課程在学学生の研究テーマがうまく合致する場合には、複数教員の中には海外大学教員にも参加してもらい、博士前期課程の研究教育指導の一部を英語で行ってもらいます。そのような指導を受けて単位を取得した大学院生には、英語による指導を受けたことを証明する証書を発行する予定です。これらのことはダブルディグリープログラムを具体的にどのように実行するかの試行です。

  • ダブルディグリー教育プログラムの運用方法調査
日本国内および海外において、すでにダブルディグリー制度を導入している大学はたくさんあります。東京医科歯科大学大学院およびお茶の水女子大学大学院の教員はそれらの制度を調査し、どのようなダブルディグリー制度を導入すべきかを研究します。
取り組みを実現するための技術 : 会議システムと e-ラーニング

東京医科歯科大学大学院とお茶の水女子大学大学院では共通の TV会議システムと e-ラーニングシステムを導入することで、大学院講義の国際化と質の向上をめざします。 TV会議システムの導入により、海外の教員を含めたプログラム推進委員会を設置し、以下のことができるようになります。

  • プログラム各拠点での講義受講

東京医科歯科大学大学院にいながらにして、お茶の水女子大学大学院で開講している集中講義に出席することができます。もちろん逆方向も実現します。

  • 集中講義のフォローアップ

海外から招聘した教員による集中講義において、その時にはよくわからなかったことでも、TV会議システムを利用して後から教員に直接質問することができます。

  • 大学院博士前期課程海外指導員との議論

大学院博士前期課程の研究指導員として海外教員を含めた場合でも、TV会議システムを利用していつでも海外教員と議論をすることができます。

  • e-ラーニングによる講義の復習

修士論文研究の実験などの都合で、どうしても集中講義を受講できなかったり、過去の集中講義の内容を知りたいときには、 e-ラーニングのストリーミングサーバーにアクセスすれば、すべての授業を聴講することができます(単位取得はできません)。